その時、赤ちゃんの状態が思わしく無いことを察しました。
私は気持ちでは自分自身を落ち着かせようとしていましたが、凄く動揺していたのを覚えています。早く手術室まで行きたいと気持ちが強い為か、最上階まで上がってくれるエレベーターが凄く遅く感じました。
やっと手術室にたどりつきました。
奥から手術に携わっていただいた部長様が歩いてこられ、「私たちはこの子の手術をやってみました。小さい体ですから大人と違って心臓を一度止めないといけません。
そのようにして手術をしました。手術は成功です。後は心臓が復活するのを待つだけですが、いくら時間が経ってもこの子の心臓は動いてくれないのです。」
私は必死に何とかして助けてください。と必死に言いました。
部長様は「はい、わかりました。もう少し待ってみましょう」とのことでしたので、私は一旦控え室へ戻りました。
同時に妻や両親が自宅から戻ってきてくれて状況を私が話すと皆、動揺していました。
暫くして電話がありまたもや手術へ来て欲しいとの連絡でした。
私たちは手術室へ向かいました。
私たちの前に先程の部長様が来られて「私たちは手を尽くしましたが、もうこれ以上は無理です。」私は泣きながら「助けてやってください。お願いします」を連発するのでした。
私たちの子供が死ぬなんて絶対ありえないと思い続けていたからです。
私の両親はこのことを冷静に受け止めました。
私たちはこの子が入院していた集中治療室の隣の部屋へと移動し、手術後の子供が来るの待つことにしました。
あわただしくも私が最初に手術へ駆け上がってから早くも2時間は経過していました。
夜も10時頃であったことを覚えています。
昼間とは全く違った静まりかえる病院の廊下にベッドを転がす音が響き渡っていました。
その音が私たちに近づいてきます。私は直ぐわが子が運ばれてくることを察知しました。
その音は何とも言えない悲しい音に聞こえました。
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