今になって言える訳ですが、家族がひとつとなるまで大変でした。
子供も無事できて家族生活は安泰かと思っていました。
子供が亡くなった数年後、母親の突然の死もありました。
妻や子供達との関係も申し分無いと思っていました。
経済的な面では満足のいく暮らしをしていましたが、精神的な面では決して妻や子供たちを満足させていなかったし、自分自身も心が満たされた生活を送っていませんでした。
しかし自分の趣味をやることで満足していたので、心の面については考えることもできず、結局、自分自身も精神的な面で欠けた部分をそれで補っていたのだと思います。
趣味に没頭している間はそういうことに全く気づくこともできず、何か満たされない心のカケを満たそうという無意識の行動であったことに気づかされました。
かつてしていた私の趣味は模型飛行機や車、船などを製作することでした。会社が休みになると趣味が生活の中心となり、製作小屋で夢中になっている時は冬の寒さや真夏の暑さを全く感じないぐらいでした。
休みの日にそのことをしない時間には自分が趣味をやっていることの後ろめたさを感じてか、スーパーとか買い物を車でいっしょに出かけたりしてそれで家族を満足させているものと錯覚をしていました。
模型の制作を狭いアパートで幾度となくやっていました。元々夜は苦手ではありましたが、模型製作の為には深夜遅く又早朝からでも関係無く、妻からは一体何時寝ているのか分からないと言われるぐらいでした。

休みの日には昼間からでも始めることがあり、私からは全く人を寄せ付けない空気を漂わせ、子供は私がそのことをやっている時は自然と寄り付かなくなりました。
子供も最初は知らずして寄り付いてきて、私は折角つくっている途中の模型を壊されるのを恐れて、子供たちにあたり散らしていました。
私がそのことをやっている時は本当に人格が変わったようになり自分も不思議な程でした。
いつしか自分自身を客観的に見るようになり確かにこのことに没頭しているときは楽しいけど、妻や子供たちを犠牲にしているのではないか。
本当にこんなことで良いのであろうか。と少しづつ考えるようになりました。
趣味を持つことは悪くは無いのですけど、私の場合、自分を抑えることがうまく出来ないので、それならいっそうのこと、自分自身を喜ばせるのではなく、家族全員が喜ばれる楽しみを見つけようと考えました。
家族に対する愛を示していく中で良い結果が徐々に出てきています。
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